2020年12月13日のブックマーク (1件)

  • 後輩に恋人ができた話。

    「恋人ができたんです」 そう、嬉しげに後輩が休憩室で耳打ちをしてくれた。仲良くしていた後輩の浮いた話に思わず笑みが溢れた。 「増田さんの知ってる人ですよ、わかりますか?」 頭の中でその後輩と関わりがある、自分と仲良くしている同僚と、違うフロアで働いている後輩の同期の顔を浮かべた。 どちらも可能性があるような、ないような。 もし仲良くしている同僚ならばそちらから聞かされていなかったのでショックだなあ、なんて思いながら、わからないと、素直に首を振った。博打はするものじゃないから。 じいっと後輩の顔を見るとにこにこと嬉しげな表情を隠さずにしている。早く答えが知りたい。 「実は、増田さんが担当していた、こないだ退院したあの人なんです」 頭の中が真っ白になる感覚を覚えた。目の前の後輩がなにを言っているかわからない。 ――ここは、病院の休憩室である。 つまりは、この後輩はこの間まで入院していた患者に手

    後輩に恋人ができた話。
    htx
    htx 2020/12/13
    私なら後輩にこう言うかも;「連絡先を聞いた時点でアウトだよ。もし患者さんが病院に訴えてたら、処罰を受けていた可能性がある。今回は偶然ご縁が合って良かったけれど、あまり言いふらさない方が良いよ」