政治学者の中島岳志(たけし)・北海道大准教授の社会評論が、今年二月の発売予定日を目前に出版中止になった。日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長への批判を含むことを出版元のNTT出版が問題視し、削除を求めたのが発端だった。中島氏は削除を拒否し、その後、本は六月末に新潮社から刊行された。異例の出版中止の裏に何があったのか。 (森本智之)
「ネット右翼」の大量出現は日本が近年強化してきた「愛国心教育」と無関係ではない。 戦前の軍国主義教育への反省から、戦後長い間日本の教育界において「愛国」は「禁句」とされ、国旗掲揚や国歌斉唱も包み隠されてきた。だが中曽根内閣が国民の「愛国心」強化を打ち出して以降、1999年に「国旗、国歌法」を公布、2002年に文部省が愛国的内容を盛り込んだ「心のノート」を編纂、2006年にいたって「愛国心」が新教育基本法に明記された。若い世代の日本人は「国益」をより多く論じ始め、愛国心の顕示が潮流や流行と見なされるようにすらなった。日本のネット上と靖国神社で人気商品の「愛国服飾」からその一端がうかがえる。 正しい誘導を欠くネット上の愛国心が対外関係においてぶちまけられるほど、排外思潮のはびこる日本をわれわれが目にする日が早まるのは間違いない。
高須院長「憲法は教義じゃない。現実に合わせて変えるべき」 高須クリニックの高須克弥院長が、世の中のあらゆる事象を自由に斬るシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、ツイッターでの自由奔放な発言も好評な高須院長が、憲法改正、そしてネットにおける右傾化について語る! ──昨年の衆院選のときは、某政党から出馬のオファーがあったとおっしゃっていましたが、7月の参院選ではどうだったんですか? 高須:今回はどこからのオファーもなかったよ。まあ、ツイッターでちょくちょくつぶやいているんだけど、ちょっとしたネトウヨみたいなものだから、避けられちゃったかな(笑い)。北方領土はもちろんだけど、樺太も日本の国土だとか、竹島や尖閣諸島だけとはいわず台湾も日本に帰属すべきだとか、好き放題にめちゃくちゃなことをつぶやいてるからね。出馬しても勝てませんよ(笑い)。 ──もしも、高須先生が選挙に出るときは、あ
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