震災前の昨年11月、「未来型レーベル」という提案を打ち出し話題を呼んだ『未来型サバイバル音楽論 USTREAM、twitterは何を変えたのか』。共同著者のひとり、牧村憲一に3.11後の音楽の行方と心情を聞いた。 レーベルの申し子の未来型レーベル構想 2010年8月22日、HMV渋谷が閉店した。「CD離れ」が原因なのか、ほかに理由があったのかは分からない。ただ、1990年代には渋谷系(※1)音楽の聖地といわれ、ほかの音楽メガストアと一線を画した同店の消滅で、一時代の幕が下りたのは確かだろう。その渋谷系の総本山といわれたのがトラットリア(※2)。今回、話をうかがった牧村憲一が設立に深くかかわったレーベルである。 牧村憲一 音楽プロデューサー/昭和音楽大学講師 1946年東京都出身。早稲田大学在籍中にユイ音楽工房設立に参加。独立後、加藤和彦、竹内まりや、大貫妙子などの楽曲制作、プロデュー
ソーシャルメディアが全盛となり、単純にカテゴリーを分類するだけではなく、ネットに溢れるコンテンツそのものを“キュレート”しようという動きが顕著である。そんなIT業界で話題の「キュレーション」とは? このところ、IT業界で流行っている言葉として、「キュレーション」というものがある。美術館の学芸員のことではない。 厳密に言えば、「コンテンツキュレーション」のことだけれど、どういう意味だろうか。それは数ある情報のなかから、優れたコンテンツを選りすぐり、テーマや関連性に基づいて再提示したり、共有し合う行為を指すものだ。ウェブ2.0という言葉が流行ったときの、フォークソノミーという概念がこの“キュレーション”を準備したと思う。 フォークソノミーというのは、“民衆の”(フォーク)と、“分類”(ソノミー)が掛け合わされた造語だ。それは、一方的に分類されたものではなく、ユーザーがコンテンツに好きな分類
ロックミュージック隆盛期に青春を過ごした本邦音楽界のアイコンと服飾界のご意見番。音楽とファッションは果たして今より密接だったのか? 彼らの音楽遍歴のなかに答えがあった。 左:高橋幸宏 Yukihiro Takahashi 1952年東京都生まれ。高校在学中からスタジオミュージシャンとして活動。「サディスティック・ミカ・バンド」や「YMO」 のメンバーとして活躍する一方、ファッションデザイナーとしての長いキャリアももつ。現在ソロ活動のほかにバンド「pupa」を率いて精力的に活動している。 右:栗野宏文 Hirofumi Kurino 1953年NY生まれ。ビームスなどを経て、89年にユナイテッドアローズ設立に参画。2004年には英国王立芸術学院名誉研究員の称号を授与される。長年にわたり同店のチーフ・クリエイティブオフィサーを務め、現職。現在はファッションジャーナリストとしても活躍。 栗
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