偽造通貨行使容疑で現行犯逮捕された中学2年の女子生徒(14)のうその申告に基づいて、奈良県警橿原署が無関係の男子大学生(19)の自宅を家宅捜索していたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。男子学生に対する逮捕状も発行されたが、執行はされなかった。男子学生の保護者から抗議を受け、同署は謝罪した。 少女は同県橿原市のショッピングセンターで偽千円札10枚で商品券を買おうとして現行犯逮捕されたが、その際、偶然近くにいた男子学生を指さした上、警察官に対し「この人にやらされた」という趣旨の発言をした。同署は学生に任意同行を求め、自宅を捜索したが証拠は得られなかったという。