正式な英語表記を策定する英オックスブリッジ大学英語正書法委員会(OEC)は24日、夏を意味する英単語「summer」を、最上級「summest」に格上げするよう勧告した。12世紀に「sum」から現行の比較級「summer」に格上げされて以来、およそ900年ぶり。 英語の形容詞と副詞には、原則としてその原級の語尾に「er」を付けることで「より~」を表す比較級と、「est」を付けることで「最も~」を表す最上級がある。原級「old(古い)」の場合、それぞれ「older(より古い)」「oldest(最も古い)」と変化する。 中世の英国では「夏」を表す単語として、太陽(sun)から派生した形容詞「sum(暑い)」を名詞化して使っていた。しかし11世紀ごろ、北半球全体で気温が上昇したことから、OECの前身となる王立正書法院は1156年、sumより暑い状態を表すため、比較級「summer」への格上げを決