ブックマーク / www.ienotomo.com (339)

  • 【ゲド戦記】=私自身の「影」と向き合うことで「創造」される私。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    影はしばしば、私たちが願う方向とは逆に作用し、自我との対決を迫ります。その対決は、生死をかけた過酷な戦いとなることもありますが、それが導きとなり得ることは少なくありません。影のないところに光はなく、光のあるところには必ず影があります。その影にこそ、美しさの質が隠れているかもしれません。 Contents. 陰翳の中にある美と安寧 仄暗さの中に秘めた美学 光より強い力を宿すもの 自分の中の影を凝視する もう一人の「私」の発見 自我との対決を迫られる 陰翳の中にある美と安寧 以前、ここに「1/f ゆらぎ」 について書きました。 単調でなければランダムでもない、 自然界に多く存在する 特別な振動のことをいいます。 小川のせせらぎやそよ風、星の瞬き、 蛍の光なども「1/f ゆらぎ」。 定規で引いた線より、 手描きの線のほうがしっくりくるように、 不規則でも規則的でもない振動が、 心地よさを与えて

    【ゲド戦記】=私自身の「影」と向き合うことで「創造」される私。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【遺伝子/オキシトシン】=遺伝子がONになる、感謝と祈りと。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    いやなことがあると落ち込みます。いいことがあるとうれしい。よくても、悪くても、私たちは、その折々で置かれている状況だけを見つめて、揺れています。意地をはったり、嫉妬をしたり、恨んだり、怒ったり。分かっていても、やめられない。この問題、苦しみから逃れる方法はあるのでしょうか。 Contents. 怒りや恨みの感情の行き先 遺伝子をオンにするために 元気になれるオキシトシン 子どもより奥さんに労りを いいことが起きますように 正しい言葉は人に届かない 怒りや恨みの感情の行き先 この20年来、おつきあいのあるA先生(医学・生理学博士)に こんな話を聞いたことがあります。 人が病気になるには 衣・・住、生活スタイルなど さまざまな要因があるのですが、免疫力の低下に もっとも影響を及ぼすのが、マイナス思考とストレス。 そのストレスにも、いろんな種類があります。 大量の仕事をこなさなければならないス

    【遺伝子/オキシトシン】=遺伝子がONになる、感謝と祈りと。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【吹き抜け】=寒くない、暑くない、メンテナンスも容易な大空間を考える。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    明るくて開放的。いやいや、寒さが心配。掃除やメンテナンスは――など、家づくりの際に、迷ってしまうのが吹き抜けを設けるかどうか。ひと昔前までは、エネルギーの無駄、寒くてしようがないなど、マイナス面ばかりが強調されていましたが、断熱水準が上がったことで温度差も少なく、省エネで吹き抜けができる時代。そんな吹き抜けに関する話題のあれこれ。 Contents. 天井の高さと子どもの出世 狭くて暗い場所が落ち着く 天井高は7尺5寸が限度説 床と天井の温度差について リビングそのものが不要? 一人で過ごせる空間なのか 天井の高さと子どもの出世 吹き抜けを採用するお宅が増えてきました。 ひと昔前までは、吹き抜けは冬に寒い、夏は冷房が効きにくいなどの理由で敬遠されていましたが、建物の断熱化が進んで省エネで上下の温度差も少なくなり、急速に普及が進んだことと思われます。 「天井が低い家で育った子どもは出世しない

    【吹き抜け】=寒くない、暑くない、メンテナンスも容易な大空間を考える。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【家づくり】は「修業」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    A社(工務店)でお話をうかがう。 昨年、取材でお会いしたBさんご夫と一緒である。 あれから検討を重ね、プランを練り、いまは上棟を終え、着々と工事が進んでいる。 奥様からうかがった話が、印象に残った。 「家づくりって、実は、苦しい作業だったのですね」 というのである。 限られた予算と数えきれないほどの制約のなかで、家族が要望を出し合う。 そこで初めて、ご主人が、2人の子どもが、 こんなことを考えている人間だったんだ、とわかる瞬間がいくつもあった。 時には、考え方の違いで感情的になり、諍いになることさえあったという。 そのときに見せる相手の表情に戸惑い、 逆に、和解に向かっていくときの、これまで見たこともない対応に気づいたりもした。 計画が進むに連れて、A社とのやり取りも、これまでとは変わっていく。 信頼関係を深めれば深めるほど、これまで言いにくかったことも 言わざるを得ない場面が増えていく

    【家づくり】は「修業」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【ぼくを探しに】=自分にぴったりの「かけら」に出会うまで。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

  • 【正座】に秘められた、日本人ならではの精神性と身体性。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    中国人の留学生にお話をうかがいました。「日の生活でつらいことは」と尋ねたところ、即座に「正座」という答えが返ってきました。 意外かもしれませんが、中国は欧米と同じ「立式」の生活なのです。 日人でも正座が苦手な人は少なくありません。冠婚葬祭などの席で正座を余儀なくされると、つらい反面、気が引き締まって、まんざらでもないと思うこともあります。自分も、疲れたときはあえて正座をします。 実は、日に正座が浸透してから、まだ100年足らず。江戸時代中期の頃まで、正しい座り方といえば立て膝が主で、胡座(あぐら)のような姿勢だったといいます。もっとも、当時の日の建築は板の間が大半で、畳は高貴な人のためのものでした。 座り方の呼称はたくさんあります。 足の裏を合わせるのが楽座(らくざ)、正座状態から足を左右にはずして尻を床につける割座(わりざ)、剣道の試合でよく見る蹲踞(そんきょ)、片方の膝を立てる

    【正座】に秘められた、日本人ならではの精神性と身体性。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【ムーミン谷の家族】=スナフキンにはなれない、ならない。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    「ムーミン」の物語が好きだ。 テレビでは、 昔の岸田今日子さんの声のアニメがよかったが 再放送にはなかなか巡り合えない。 (作者のトーベはこのシリーズが気にいらなかった) 仕方がなく、 文庫を何冊か買って大事にしている。 ほんとうの名前は「ムーミントロール」。 甘えん坊で、傷つきやすく 吟遊詩人のスナフキンに憧れている。 崇拝さえしている。 住所は「どんなところよりも美しい谷」。 ムーミンパパは責任感が強いが、 すぐに挫折をするナイーブな紳士。 仕事はしていないみたい。 ムーミンママは癒し系代表のような存在だが 頼りになって前向き。 でも、ものごとにも人にも、 けっして執着しない ある意味、頑固な性格だ。 ちびのミイ、スノークといった女子(かどうかわからない)、 頭のちょっと軽いスニフなんかが いつもムーミンのそばにいて やっかいな騒動を起こしたりもするが、 ムーミンの家族もムーミン谷の

    【ムーミン谷の家族】=スナフキンにはなれない、ならない。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【簡素・省略・余韻】=文章も写真も音楽も空間も、究極のテーマは「余韻」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    プロの小説家はもちろん。著名な研究者や専門分野で執筆機会の多い人でも、腕のいい編集者の手にかかると、2000字を500字くらいに減らしても、十二分に要点を伝達できる文章にできます。それだけ大半の人は、無駄なことを書いているのです。 デザインも同じ。限られた誌面に過剰なケイ線、必要以上に大きな活字、そこまで増やさなくてもいい写真の点数、目立ちすぎるノンブルやキャプションなど、過剰に情報を詰め込むタイプのデザイナー、余白を生かしてシンプルに徹するデザイナーなどいろいろです。 写真について大切にしているのは、キャプション(写真説明)を付けられる写真かどうか。テーマを絞り切った写真は、キャプションを付けるのも容易ですが、どんなに見た目のいい写真でも、伝達したいことを絞りきれない写真はキャプションが付けられません。撮り方次第で、カメラマンが「きれいさ」を優先しているのか「ストーリー」を大事しているの

    【簡素・省略・余韻】=文章も写真も音楽も空間も、究極のテーマは「余韻」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【人間の土地】=「星の王子さま」が生きた軌跡。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

  • 【汚れなき悪戯】=無力と純心と節度の狭間にあるもの。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    小さな村があった。 ある朝、修道院の門前で、生まれたばかりの 捨て子が発見される。 僧侶たちはその子をマルセリーノと名付け、 心をこめて育てる。 6歳になったマルセリーノは、 悪戯ばかり。 野原で偶然に出逢った女性に、 会ったことのないママの姿を重ね見て以来、 誰かと会うたびに 「ママはどこにいるの?」と尋ねるようになる。 そんなマルセリーノが、 決して行ってはならないといわれていた 修道院の2階にそっと忍び込み、 痩せ細ったキリスト像と出会う。 彼は「空腹」のキリスト像のために、 毎日、厨房から パンとワインを盗んで届けに行く。 ある日、像がマルセリーノに語りかける。 対話は毎日続き、 マルセリーノが「ママに会いたい」と告げると 像が彼を抱きしめ、 そのまま天に召されていく、という物語である。 神に身を捧げる僧侶たちと、 彼らに修道院から 出て行けと迫る意地悪な村長が対比されて登場する。

    【汚れなき悪戯】=無力と純心と節度の狭間にあるもの。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【照明・灯り】=闇を制御する光のしわざ。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    今年も、あの3.11がやってきて、また過ぎていった。 震災の直後から、節電のためにと居間の蛍光灯は使わなくなった。 その代わりにスタンドライトを2購入し、間接照明としてきた。 スタンドといっても高価なものでない。 お値段以上のニタリで買った3980円のものである。 電球は昼光色のLED。 以前は40ワットの蛍光灯3だったので、 電気代は数分の1で済む。 一つは壁を、もう一つは天井を照らす。 影も色も消してしまう以前の白い空間から、 きれいな朱色の空間に変わり、 時間の尾っぽに重しがついたように、 時がゆっくりと過ぎていくのがわかる。 家族との会話の声も静かになり、たまにつけるテレビの音量も、 以前の半分ほどでよく聞こえる。 夜の底から沸々と湧き出る唸りを感じ、 空間の隅っこに、 何かが隠れているような気配。 そんな時間が気に入って、夜更かしが多くなった。 www.ienotomo.co

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  • 【家族関係】=「自らに目覚めよ」(親鸞) 「いただいた私」を生きていく。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    人を変えようと思っても自分がつらいだけ。家族に関しても同じことがいえそうです。人との関係改善の最大のコツは、まず、自分が変わること。他者は変えられませんが、自分だったら、いま、ここで、すぐに、変わることができます。気が付くと、家族との関係性もプラスに変化している。なぜ? Contents. 変わらないなら方法を変えてみる 幸福な人の側では不幸になれない 変えられるのは自分しかいない! 自分が幸福になることで人を救う 変わらないなら方法を変えてみる 毎日、口うるさいくらいに言っても、パパは洗濯後の下着を畳まない、息子は何時間でもゲームに夢中、娘は2時間もお風呂から出てこない。 何度言っても、何も変わらないのですから、何かを変えるしかありません。 パパが下着を畳まないのなら、私もパパの下着を畳まない。 息子が何時間でもゲームをやめないのなら、自分はとっとと早く寝てしまう。娘が長風呂を続けるなら

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  • 【ニュー・シネマ・パラダイス】=「自分のすることを愛せ」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    何百と観た映画の中でベスト1を挙げるとすれば、迷うことなく、この映画を挙げます。映画の好みは、その人がそのとき、置かれていた環境や思いに大きく左右されるだけに、安易に人に薦めることは避けてきました。それでも、お薦めしたい珠玉の1といえます。 Contents. 自分のすることを愛せ 誠実な人はいつも孤独 して返したことがない ひたすらに与える価値 自分のすることを愛せ 映画好きの少年と 映写技師のアルフレードの、 年の差を超えた友情を 描いた傑作。 レンタルビデオ、テレビ、 自分で買ったBRなどを含めると 7回も観ていますが、 しばらくすると、また観たくなるのです。 自分の中では洋画のベスト1。 宝物のような映画です。 2位、3位もイタリア映画ですが それらは別の機会に 感想を書かせていただきます。 ついでに 日映画のベスト3の第2位が「砂の器」。 邦画1位、3位についても、いつか

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  • それぞれの家族、それぞれの祈り - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    〇日 懇意にしているお店の息子さんが、ある日突然、 原因不明の病に倒れ、昏睡状態に陥ったのは3年前のこと。 月に1、2度伺うのだけど、 その後の状態がどうなったのかご主人に聞くのが怖かった。 「この間、息子と温泉に行ってね」 「息子さん…」 「下の息子です」 迷ったが、思い切って聞いてみた。 「そういえば上の息子さん…」 「お陰さんで、いま専門学校に通ってるよ」 医者からは、植物人間状態になるだろうと宣告されていた。 国内に4人しかいないという難病だった。 家族は絶望の淵を彷徨った。 最後に自分たちにできることを、家族みんなで考えた。 先祖の墓参り。 お墓に行けないときは それぞれが、朝、昼、晩、何度となく胸の前で手を組み、祈った。 奇跡が起きた。 2月のある日、息子さんは、突然目を開いたのだ。 「諦めなかったこと。願い続けること。祈り続けること。それだけでした」 ふつうの顔で、ふつうの言

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  • 【居心地】=家づくり──心地よさをデザインする。懐かしさを取り戻す。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    マニュアル、数値だけで快適な住まいを創ることはできません。居心地のいい空間のデザインには人の記憶、時間の流れまで理解することが求められ、自然とのつながりも無視できません。そうして初めて機能を超えた美しさ、心地よさが体現されるのです。何より欠かせないのは、丁寧に家に人に向き合う姿勢といえるかもしれません。 Contents. 住宅にも「性能」がある理由 快適さを得るためのデザイン 強・用・美の3要素で考える 障子や床の間の曖昧な光と影 懐かしさに会いにいける住宅 建てる側と施主との意思疎通 収納グッズを買わない収納術 住宅にも「性能」がある理由 住まいには、温熱という視点からの性能があり環境がある。 そういったことを何度か書いてきました。 熱的な性能を裏付けるためには、 UA値=外皮平均熱貫流率や C値=相当隙間面積、 η(イータ)値=日射取得率などがあり、 換気や通風、耐震性も 数値で裏付

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  • 【小岩井農場】=ラリツクス いよいよ青く 宮沢賢治 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

  • 【制限・制約の効用】=「非効率」と「偶然」が与えてくれる、神の方法。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    私たちは毎日、あらゆる「制限」の中で生きています。その「制限」を守ろうとする苦しさから逃れるために知恵を使い、技術を生み出し、少しでも楽になろうと必死です。でも、その逃避が自らの成長の妨げになることもあります。脳内の成長インフラを維持するために、絶対に忘れてはならない、大事なこと。 Contents. 偶然に賭けてみる 録音機は使わない 数百年後への伝言 偶然に賭けてみる フィルムカメラをデジカメに替えて20年ほどになります。 当時、ポジ(スライド)フィルム1の値段は36枚撮りで1000円前後。その現像に、やはり1000円くらいかかりました。 最初に撮影に出かけたシンガポール・ボルネオ(マレーシア)には、36枚撮りのベルビア(フジ)を20、バッグに入れて行きました。レンズは広角の28ミリ1。 36枚×20=720カット撮れる計算ですが、私たちは1つのカットをAEB(オートエクスポー

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  • 【在宅介護】=住み慣れたわが家で見守られ、旅立つための心がまえと家のかたち。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    在宅介護の先に見えてくる、老いと死。国はすでに「在宅看取り」の定着に大きく舵を切っています。家族に迷惑をかけたくないからという理由で病院を選択しても、それができない時代がやってくるのです。介護も看取りも住み慣れた我が家でできるのが理想。しかし、現実には暑さや寒さ、車椅子で1メートルも移動できない、トイレで回転もできない、ベッドの周りに人が立てないないなどのバリアが立ち塞がります。「在宅」における介護や看取りを希望したときに、その願いが叶わないことが問題なのです。「在宅」を阻む家のバリアや制度について考えます。 Contents. 病気・貧乏・孤独の大問題 いつでも誰かと会える関係 病院 VS. 在宅介護・看取り 大きな家でも狭さのバリア 酷暑・酷寒で介護は不可能 省エネと快適さを両立する 幅も空間もみんな狭すぎる 可変性を視野に入れておく 在宅介護・訪問医療の費用 病院で死ねない時代が来る

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  • 【レ・ミゼラブル】=ダイヤモンドは地下の暗闇の中でしか発見されない。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    ビデオでもテレビの録画でも、何度も観てきた映画「レ・ミゼラブル」。 リーアム・ニーソン主演の作品がいちばん好きです。 どの作品でも、原作の最終章にある「お前が幸福の中で持っているものを、(お母さんは)不幸の中で持っていた」(佐藤朔訳)の台詞が、いつ出てくるだろうかと思いながら観つづけます。最後までこの言葉は出てはこない作品もあります。 ジャン・バルジャンが死の床で娼婦の母親から引き取って育てた孤児・コゼットに向かい、告白する場面です。 ────今こそお前のお母さんの名前を教えるときがきた。ファンチーヌというのだ。ファンチーヌをよく覚えておきなさい。それを口に出すたびひざまずくのだよ。あの人は苦労した。お前をとても愛していた。お前が幸福の中で持っているものを、不幸の中で持っていた。 最後のフレーズの意味が、ずっとわからずにいました。不幸のなかで「も」持っていた…つまり「も」の一文字がそこに入

    【レ・ミゼラブル】=ダイヤモンドは地下の暗闇の中でしか発見されない。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【懐かしい家】=既視感、未視感から「道しるべ」を探る。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    初めて訪れた場所なのに、いつか来たことのある、見たことのあるような感覚。初めて会ったのに、ずっと昔に会ったことのある、そんな感覚をデジャ・ヴュといいます。日語では「既視感」と訳されますが、訳語の「視」は、いずれも視覚を意味するものの聴覚、触覚など視覚以外の体験要素もこれに含まれます。この感覚は特殊な人だけの能力、感覚ではなく、誰にでもあるといいます。 Contents 懐かしいデジャ・ビュ ジャメ・ヴュも全身で 懐かしいデジャ・ビュ 出張で訪れた瀬戸内の小さな町。「ここは、いつか来たことがある」という気持ちになります。 一緒だった人に「初めての気がしません」とお話したら「一昨年もここにお連れしました」と笑われました。 この言葉は慎重に使うべきかもしれません。 初めて会うのに「以前、どこかでお会いしましたか」と尋ねてしまうことが多々あって、だいたいは「初めてです」といわれます。 家の場合も

    【懐かしい家】=既視感、未視感から「道しるべ」を探る。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】