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  • 【住まいと換気】=なりゆき任せで吸っている空気が健康によくない理由。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    新型コロナで、改めて注目されたのが「換気」。もともと、日の家は空気が自由に出入りするスカスカが特徴でしたが、この四半世紀でようやく「換気」という概念が注目されてきました。常時スカスカではなく、スカスカにしたいときとしたくないときを分けるのではなく、健康的な空気環境を一定にして保つことが「換気」の目的なのです。 Contents. エアゾル感染の怖さ 24時間換気システム 台所の換気扇もOK 効率的な窓の開け方 エアゾル感染の怖さ 空気中に漂う、病原体が含まれた微小粒子の飛沫を介して感染するエアゾル(空気感染と表現する場合もありますが、厳密には原理が異なる)。 1回の咳で約700個、1回のくしゃみで約4万個発生するといわれ、換気が不十分な室内や、混雑した室内に長時間滞在することでの感染リスクが高まります。 2022年7月25日、感染症や物理学、法学などの専門家らが東京都内で記者会見し「接触

    【住まいと換気】=なりゆき任せで吸っている空気が健康によくない理由。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【二世帯住宅】=互いのストレスを解消する3つのキーワ―ド。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    土地や建築費の高騰、世帯収入の伸び悩みなどで、改めて二世帯住宅が注目されています。しかし、気心の知れた親子の間とはいえ、複数の世代、世帯が一つ屋根の下に暮らすには、多くの困難が待ち受けているのも現実。規格住宅は少なくありませんが、プランに合わせて我慢しながら暮らすのもおかしな話です。世帯の数だけ、家のかたちがああります。あとあとトラブルが少なくなるように、プランニングの前に整理しておきたいことを考えてみました。 Contents. 親との同居率が高い日社会 二世帯住宅の基は3タイプ 互いのストレスで別居の例も ストレスを事前に予測しよう 自分たちの生活を細かく分析 五感を駆使してトラブル回避 親との同居率が高い日社会 二世帯住宅が増えています。 経済状況はニュースで観るほどいいとは思えませんし、民間企業に勤めるサラリーマン、特に若い世帯の年収は頭打ち。 都市部でも地方でも新たに土地を

    【二世帯住宅】=互いのストレスを解消する3つのキーワ―ド。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【子どもと本】=大切なのは「人生は生きるに値する」ことを伝えること。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    地震、水害など、大規模な災害が起きるたび、自分には何ができるだろうかと考えてしまいます。しかし、ボランティア、募金など、すぐに行動を起こせる人ばかりとも限りません。せめて、いちばんの弱者ともいえる子どもたちにできることを考えてみました。 Contents. 3.11被災地で歓迎された 赤ちゃんのものが足りない 生涯消えることのない言葉 沈黙と祈りだけで届くもの 言葉を選んで発することを 3.11被災地で歓迎された 東日大震災から10年以上が経ちました。 その後も、熊地震、大阪北部地震、能登の地震など大きな災害が起こり、九州北部豪雨や西日豪雨をはじめ、毎年、各地で水害が発生し、その都度大きな被害が出ています。 まだ被災地、ましてや避難所にいる方々は、不安を抱えたまま毎日を過ごされているのではないかと思います。心から、お見舞い申し上げます。 災害に関するニュースを聞くたび、すぐにボラ

    【子どもと本】=大切なのは「人生は生きるに値する」ことを伝えること。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【採暖と暖房】=全館・連続(冷)暖房の家が普及しない理由と「床暖房」についての素朴な疑問。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    住宅寿命は30年前後。欧米諸国の数分の1しかない短命な住宅のためにローンを組み、世代を超え、ほぼ全ての国民が住宅ローン完済のためにと働き続けます。「100年住宅」という言葉を耳にしますが、実現まではまだまだ遠い道のり。一向に高まらない省エネ意識と、耐久性との関係。そこには、日人の生命観、生活文化も微妙に影響しているかもしれません。これまで「暖房」と思っていたことが実は、日ならではの習慣、生活文化だったり、全く混乱してばかりなのです。 Contents. カビのある家が日の標準? 温熱環境には無関心な日人 日住宅を短命にする結露 空間=房=を暖めるから暖房 発熱体を皮膚につける床暖房 カビのある家が日の標準? もう10年以上も前。 東京の出版社で行われた編集会議でのことです。 20年以上の経験を積んだ高学歴のベテラン編集者が集まる会議でしたが、たまたま、日では「100年

    【採暖と暖房】=全館・連続(冷)暖房の家が普及しない理由と「床暖房」についての素朴な疑問。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【縁側とご縁】=向こうからくる「縁」、引き寄せる「縁」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    縁側の「縁」、人と人との「縁」。同じ「縁」にも「ふち」や「へり」があり「えん」も「ゆかり」もあります。「縁側」のある家への憧れがありましたが、いい「ご縁」にも憧れます。人のみならず、お金や地位との「ご縁」にもあやかりたいのが、人間の弱さ、そしてエゴ。向こうからやってくる「縁」もあれば、引き寄せる「縁」もあるようです。 Contents. 縁側のある家に憧れる 並ぶから話せることも 「因」と「縁」の違い 選んだものが目の前に 縁側のある家に憧れる 子どもの頃から縁側のある家が憧れでした。 しかし、自宅は絵に描いたような住宅地にあり、敷地も60坪ちょっと。 隣家が境界線ぎりぎりにまで迫っています。 こんな環境では、庭先に縁台は設けられても、風景を楽しめるような縁側など望むべくもありません。 性能にはこだわりましたが、家のかたちは、どこにでもあるような平凡なものになってしまいました。 それが、小

    【縁側とご縁】=向こうからくる「縁」、引き寄せる「縁」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【ムーミン谷の冬】=誰かを支えるためのやさしさについて。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    ムーミンがいちばん苦手なことは「ひとりぼっち」。やさしいパパやママ、仲間たちと一緒に、ムーミンはいつも冒険を楽しみます。フィンランドの国民的作家であり画家でもあるトーベ・ヤンソンが、私たちに伝えたかったこととは。 Contents. トロールの伝説をもとに誕生 冬眠から目覚めて出会うこと いろんなものをもちすぎてる トロールの伝説をもとに誕生 トーヴェ・ヤンソンは1914年フィンランド生まれ。 彫刻家の父と画家の母の元で早くから絵作家や画家として活躍しました。 北欧の森には「トロール」という生き物が住んでいるという民話があり、この話から、ムーミントロールというキャラクターを作り出したといわれています。 ムーミンシリーズ9作目のなかで、冬のムーミン谷を描いているのは「ムーミン谷の冬」だけです。 まっ白な雪にとざされたムーミン谷。松葉をたっぷりべて、ムーミンパパとムーミンママといっしょに冬

    【ムーミン谷の冬】=誰かを支えるためのやさしさについて。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【子どもの自立】=依存を経ずして巣立つことは難しい。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    子育ての最中、甘えや依存というと、あまり聞こえがよくないように思われがちです。自立というと、ちょっとカッコがつく気がするかもしれません。しかし、子どもにとっては「おなかいっぱい」というほどの依存が必要な時期があります。そんな自立と依存を経て再生した家族の小さな物語。 Contents. 子どもの万引き事件 課題を創った子ども 大人たちが川の字で 自立と孤立の関係性 家とうちとの違いは 子どもの万引き事件 C子さん夫は、 長い間深刻な不和の状態にあり、 互いに離婚は 時間の問題と考えていました。 お子さんは中学生の男の子。 ある日、スーパーで万引きをして 補導されてしまいます。 夫は「どうして自分たちの子がこんなことを…」 と戸惑い、途方に暮れました。 C子さんは毎日、 涙が止まりませんでした。 が、この事件がきっかけとなり、 いつの間にか、 夫は以前より話をするようになっていました。

    【子どもの自立】=依存を経ずして巣立つことは難しい。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【願い】=手書きのメモだけで人生が変わる。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    家族みんなでハワイ旅行年収50万円アップ…といった願いから、読まないを10冊捨てる、観葉植物を2鉢増やす、使わない器を2セット処分する、といった身近なことまで、私たちの頭の中は、いつも気になることでいっぱい。それらをいったん文字にして可視化することで無意識に刻み込み、願いや課題をクリアしていくことは、心地よい毎日を送るための、いちばん簡単な作業です。難しい理屈は後回し。必要なのは紙とペンだけ! Contents. 「100のメモ」の書き方 モヤモヤを文字で可視化 書くことで脳に刻まれる 「今週のメモ」をプラス 「100のメモ」の書き方 やネットの世界には、引き寄せや夢を叶える方法が星の数ほどあふれていますが、科学的な裏付けのあるものはありません。でも、何もしないよりは、何かをすることで、生きる力が湧いてくるのは確か。「100%は叶わないが、0%ではない」だけでも価値があります。「え

    【願い】=手書きのメモだけで人生が変わる。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【撮影】=少しの工夫でプロ並みの「建築写真」Ⅱ=ブルーアワーを撮る。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    建築写真。いろんな撮り方があります。今回、おすすめしたい写真は、薄暮(トワイライト)タイムの住まいの表情。「マジックアワー」や「ブルーアワー」と呼ばれますが、青や藍がきれいなことから、ここでは「ブルアワー」とします。構図などは【撮影】の記事を参考にしていただき、三脚など大袈裟な道具や複雑な設定なしで撮影できることを前提にまとめています。一眼レフ、コンパクトデジカメともに手ぶれ補正が付いている機種がほとんどですので、ぜひ、手持ちで挑戦してみてください。 Contents. 【撮影する時間】 【カメラの設定】 【撮影の前準備】 【撮影する時間】 ブルーアワーとは、夜明け前や日没後、屋外の色彩が深い藍色に覆われる時間帯をいいます。 外にいるとわかりにくいのですが、室内側から窓を通して外を眺めると、空だけでなく全体が青みがかって見えることに気付くはずです。 室内ではあかりが灯る時間でもあり、暖色系

    【撮影】=少しの工夫でプロ並みの「建築写真」Ⅱ=ブルーアワーを撮る。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【障子】=はかなさを慈しむ気持ちがはぐくんだ美学。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    かつては紙や木、土だけでできていた日の家も、いまや化学製品が主流を占め、使われる自然素材は数えるほど。ビニールやプラスチックのように、いつまでも丈夫で頑丈なことはいいことですが、身近に「生命」の息遣いが感じられなくなったことは少しさびしい気がします。 Contents. 光と影が自在に躍る建具 はかなさゆえの魅力とは 生命に秘められた美しさ 光と影が自在に躍る建具 遠い昔のこと。 家の庭の花々が一斉に咲き始める季節になると、母と一緒に障子の張り替えをするのが恒例行事でした。 建て付けの悪くなった障子の建具を外して外に持ち出し、張り替えの前の障子紙をグウのパンチでボスッボスッと破っていくのは、このときにだけ、子どもたちに許されることだったのです。 紙に穴が開いたら枠に水をかけてしばらく置いておく。 そのあと、タワシでこすって、古い障子紙と糊を落としていきます。 それが乾いたら、いよいよ障子

    【障子】=はかなさを慈しむ気持ちがはぐくんだ美学。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【しない生活】=「もっと」をやめることで「もっと」しあわせになれるか。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    もっとほしい。もっと生きたい。もっと前に。もっと大きく。人生は限界、締め切りだらけなのに、私たちはいつも「もっと」を望みます。何かを「しない」ことは罪悪なのでしょうか。人生にもいつか終わりが訪れます。その締め切りを意識すること、しないことで得られること。 Contents. みんな「締め切り」の中で生きている 「もっと」の先に待っているのは何? 数を選ぶことと深さを選ぶことの違い いま・ここでしか生きられない私たち 締め切りを受け入れ諦めることの豊穣 みんな「締め切り」の中で生きている 限界。 水も電気も石油もガスも森林も有限のはずですが 私たちは、いつの頃からか、 そこに限りがあることなど考えもしなくなってしまいました。 みーんな、どこかにあって なければ、どこからかやってきて お金さえ払えば、みんな手に入ると信じてきたのです。 締め切り。 これも同じようなものです。 私たちは、 ほとん

    【しない生活】=「もっと」をやめることで「もっと」しあわせになれるか。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【至福の時間】=デンマークの「Hygge=ヒュッゲ」と日本の「だらだら」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    家のこと、あるいは特定の場所や人との関係について、私たちは「居場所」を求めようとします。ときには「居場所」が見つからず、世界をさまよい続けるほど、それがないと、生きていくのが困難なこともあるのです。しかし、居場所はもとから「ある」ものではありせん。最初から家は家ではなく、家族は「ある」ものではなく「する」もの、つくっていくもの。ちょっとした努力さえすれば、心地よい居場所は、ちゃんとできます。 Contents. ネコは基的に単独生活者 心地よさを探すための方法 縄張りと居場所の違いとは 愛が危篤になったあの日 ヒュッゲの根底にあるもの だらだら・ぼんやりの時間 意味もなくそこに居ること ネコは基的に単独生活者 ネコを飼っていました。 息子が小学生のときに、近くのスーパーの入り口で拾ってきたのです。 粗末なカゴに入れられ、ちぎった紙切れに「ただであげます」と書いてありました。 生後1カ

    【至福の時間】=デンマークの「Hygge=ヒュッゲ」と日本の「だらだら」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【音】=能動的に「聴く」ことでしか聞こえてこない「メッセージ」があります。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    私たちは、この世界を身体や心で瞬時に感じられる感覚を得て生まれてきました。代表的なものが、いわゆる五感と呼ばれる感覚です。しかし、同じものを見たり聞いたりしても、捉え方は人によってさまざま。目の前にあるものを、どう捉え、何をイメージするかによって、その人の質が顕れることもあります。 Contents. 日人ならでの空間感覚 メッセージとしての「音」 日人ならでの空間感覚 眼を閉じることはすぐにでできますが、人前で両方の耳を塞ぐことはなかなかできません。 五感とは便利なもので、見えていても見えないふりができますし、隣で誰かが話していても、何か考えごとをしていれば、まったく聞こえないこともあります。 もちろん、じっと見つめていたからといって、全ての情報を把握できるものでもありません。 日の伝統家屋では建具も壁も薄く、襖や障子があっても、音は筒抜けのようなものでした。 それでも家族は、都

    【音】=能動的に「聴く」ことでしか聞こえてこない「メッセージ」があります。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【縁側】=外でも内でもない、日本的過ぎる「曖昧空間」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    誰かとつながりたい。社会とともに歩む。環境を大事に。けれど、誰ともつながりたくないことを体現した家のつくりがいま、主流です。ここ数十年で生まれた日人特有のプライバシーの概念が、社会と家族、家の機能までも大きく変革しようとしています。 Contents. 「うち」の反対側にいる他者 家に帰る・うちに帰るの違い 「徒然草」にみる賤しげな家 環境との分断は家族との分断 「うち」の反対側にいる他者 あの人はいい「家」の育ちです、という表現はあります。 でも、あの人はいい「うち」の育ちです、とはあまりいいません。 「うち」のカミさん、とはいいますが「家」のカミさんとも、あまりいわないようです。 家を建てる、うちを建てる。 どちらも使いますが、どちらかというと「家」が多い。 「家」とは建物そのものを表すこともあれば、家柄や家庭のことを指す場合もあって領域が広いのです。 一方「うち」という表現は、自分

    【縁側】=外でも内でもない、日本的過ぎる「曖昧空間」。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【景観】=「計画を立てるには歴史観を持たねばできません」(浅田孝)。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    新しい価値は、歴史観に基づいてこそ、普遍的な価値へと昇華します。変わっていいこと、変わらなくてはならないこと、変わってはいけないこと。 Contents. 熱的性能では先進的な北海道の家 家にも街にも表情が感じられない たった数年で古ぼけてしまう外観 時代を超えて伝わる家や街の価値 熱的性能では先進的な北海道の家 4日間ほど北海道に行ってきました。 旭川では研究所を訪ね、札幌では旧知の建築家と会って、近況などをうかがいました。 電車の車窓から眺めたり、街を歩きながら北海道の家を見るたびに、いつも思うことがあります。 一つは、ほとんどの家が熱的性能が高く、暑い寒いといった基的な問題が解決されていること。 半世紀以上も前の家には、そうでもない家も多いのでしょうが、割合からすれば、それらを含めて熱的性能は日でもっとも高いレベルにあるといっていいかと思われます。 札幌などの若い人は、真冬でも半

    【景観】=「計画を立てるには歴史観を持たねばできません」(浅田孝)。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【ミッドライフクライシス】=人生を、問い直さずにはいられなくなる時期。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    家づくりを経て、子育てが終わった頃、足元に忍び寄る中年期ならではの不安や葛藤=クライシス。それと闘うこともいいのでしょうが、足元に課題解決のヒントがあるかもしれません。 Contents. 中年期の葛藤とは 熟年夫婦の大問題 生きてちゃだめ? 後退ではない進歩 中年期の葛藤とは 人生80年とすれば、40歳を過ぎたら、そろそろ中年期。 男女ともあぶらののった時期でもあります。 しかし、子どもたちは難しい時期にさしかかり、自分たち親世代は、家庭や職場での責任が一層増す時期。 体調の変化やストレス、あるいは離婚・再婚といった劇的な人生の転換が多いのもこの世代です。 結婚して家庭を持ち、子育てを楽しんでいるうちは夫婦・家族の気持ちが一つとなって、みんなで夢に向かって前へ前へと進んでいきます。 人生の後半、子どもの進学・就職・独立、家の新築・リフォーム、定年などが見えてくると、さまざまな不安や問題が

    【ミッドライフクライシス】=人生を、問い直さずにはいられなくなる時期。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【聴く】=相手を受け入れる「力」について。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    誰かと話をしたいという気持ちの根底には、自分の話を聴いてほしいという願望が潜んでいます。しかし、わずか3分でも、相手から何のコメントもなく、自分の話を聴いてもらったという経験を持つ人はどれくらいいるでしょう。3分間、自分の意見を述べず、徹底して相手の話に耳を傾けた、そんな経験を持つ人も多くはないはず。人と、あるいは自然、世界とつながることの基は、まずは、こちからから耳を傾けるということ。 Contents. 誰だって聴いてほしい いつでもつながりたい 相手を尊重しない社会 野の花の声でも聴ける 耳を澄まし物語を編む 誰だって聴いてほしい 自分から相談をもちかけたくせに、相手に何か忠告をされると「話すんじゃなかった」と後悔することは少なくありません。 まだ話が終わっていないのに「私はね」「というかさ」と自分が仕切り始める人も多くいます。 過不足ない言葉でいいたいことを存分に表現できたり、思

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  • 【夜と霧】=それでも人生にイエスと言う。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    読書の際、気になった文章は2Bの鉛筆で線を引きます。すごい話だ、上手な表現だなあと思った部分が多いときには、ページの端を折ります。ですから、書棚にあるは全てボロ雑巾みたいになってしまいます。読み終えると、線を引いたり、端を折ったページの文章をノートに書き写します。手書きに徹することで自分の無意識に刻み込める、という思い込みで続けている習慣です。読書は物語を通して、別の世界に通じるツール。そして私たちは日々、物語に助けられながら、生きているのかもしれません。 Contents. 絶望の中で物語を編める人 先生はやさしせなあかんで 生き直す媒体としての物語 絶望の中で物語を編める人 人生で体験できることは限られますが、読書は読んだの数だけ物語を疑似的に体験できます。 あのときの出会いはこんな意味があったのかと、自分の記憶を追体験することもあるはずです。 を読むと賢い人になるというのは、う

    【夜と霧】=それでも人生にイエスと言う。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【冷房・暖房】=高額な設備機器より、まずは建物の断熱性能を確保する。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    の家庭内で消費されるエネルギー消費は上昇の一途をたどり、上昇率は国際的にも突出しています。冷暖房や給湯に関わるエネルギーは、さほど増加しているわけではないのに、家電製品や照明などのエネルギーが一向に減少する気配を見せていないのです。家の中のどこでも快適な温度に保たれた欧米と異なり、日の家はいまも夏は熱中症になるような暑さ、冬はいつヒートショックになってもおかしくない寒い不健康な家ばかり。私たちの日人の家と暮らしをいま一度、見つめ直します。 Contents. 暑さ・寒さと健康との関わり 我慢を強いる家は家ではない 躯体の省エネと設備の省エネ 暖かいと「寒くない」の差? 暑さ・寒さと健康との関わり 日の世帯当たりの用途別エネルギー消費量は、暖房と給湯で約70%割を占めており、冷房は1-2%程度でしかありません。 圧倒的に暖房用が多いのです。 それでも欧州諸国の暖房エネルギー消費量と

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  • 家と家族の幻想。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    わずかな時間を見つけて向田邦子を読んでいる。昭和4年生まれ。世代が異なる気がしないのは、この人のシナリオによる作品が、子どもの頃からテレビドラマとして身近にあったからだろう。 ノンフィクションから読書の道に入り込んだ自分にとって、シナリオ作家の書いた活字は読むべき対象には入らず、事実、この数十年、1行たりとも入り込んではこなかった。縁がないものと思っていた。 ひと月ほど前のことだ。棚の奥にあった「父の詫び状」を手にとって頁をパラパラめくると、止まらなくなった。人に会うのも、を理解するのも、その時期、そのときの個性があるらしい。父が母が、あるいは祖父母たちが生きた昭和の時代の家と暮らしの相が、滲み込んでくる。 文章にも行間にも体温や湿り気、匂いがある。互いの気持ちを往来する家族の所作や言葉の往還が細かく描かれ、それらの遺伝子のほとんど全てが、いまを生きる自分たちのなかにあることに驚いた。

    家と家族の幻想。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】