熱気球での世界一周で知られるスイス人科学者、ベルトラン・ピカール氏は26日、同国チューリヒ近郊の飛行場で約800人を前に、太陽エネルギーのみを使うソーラー飛行機「ソーラー・インパルス(Solar Impulse)」の試作機を発表した。 ハチのような形をした機体は炭素繊維で作られており、全幅はジャンボジェット機並みの63.4メートルもあるものの、重量は中型車を少し上回る程度だ。 スイスのモリッツ・ロイエンベルガー環境・運輸・エネルギー・通信相は、気候変動対策をとっていく上でこの機体は「希望の翼」だと述べた。新技術の粋が凝縮された試作機の開発には6年が費やされた。 両翼に敷き詰められた約1万2000個の太陽電池が発電した電気は小さな4つのモーターに供給されるほか、夜間の飛行に備えて合計400キロのバッテリーに蓄電される。 現在はまだコンピューターによるシミュレーションを行っている段階だが、年内
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