土曜日の朝「6月の歌」を流しながら 身支度をした 「晴れた午後も 赤い夕方も 君はとってもよくやってる」 「ギターと 文庫本と 冷たいミルクコーヒーと 夢と 映画と 電車と いくつかの約束と」 「そして 君と 僕だけの歌」 急がなきゃいけなかったり 急かされたりするのはすごく嫌なんだよなあ、 なんて、なんとなく思いながら アイロンをかけたり歯磨きをしながら 来月から始まる暮らしのことを考えた。 文字にするとロマンチックすぎて ひるみそうになるけど、 八月に旅行で訪れたプラハで、 チェコ人と唐突に恋に落ちた。 冷静で注意深く紳士的な彼は わたしが日本に帰国した数日後、 日本への片道航空券を買った。至極冷静に。 すこしは驚いたけど まぁそうなるだろうな、というくらいには 恋に落ちていた私達は、来月から 期間を決めて共同生活をしてみることにした。 お互いの仕事や未来のことを考えても 「日本での二