2000年10月24日、本国アメリカでデビュー作『HYBRID THEORY』は発売された。ニューカマーとしては超異例のBillboardチャート初登場16位をマーク。急速にその名と音楽は知られ、広まり、一気に喧騒が起きた。 それとは裏腹に、当の本人たちは余裕しゃくしゃくっていうか、発売直前にメンバー間でデビュー作が発売初週で何枚売れるかで賭けをしていた、というから驚いた。デビュー前から彼らが“すでに大物”だったことを物語るエピソードだ(笑)。当時、チェスター・ベニントン(vo)は楽しそうにこう語っていた。 「発売初週でどれだけ売れるか賭けたんだ。発売当日の枚数なんて少ないのが普通だけど、実際は違ってさ、すごい勢いで人々がオレたちの音楽に反応してくれた。ビックリしたね、マジで(笑)。で、賭けはオレが一番多く予想していて8,000枚。それだって、作品を1枚も出してない上に人々が楽曲も聴いたこ