今回はWebアプリケーションの脆弱性における3番目のカテゴリー「セッション乗っ取り」について解説する。 ※注意: この記事にはWebアプリケーションの脆弱性を解説する必要上、攻撃手口に関する情報が含まれています。これらの手口を他者が運営するWebサイトに向けて仕掛けると、最悪の場合刑事罰および損害賠償請求の対象となります。脆弱性の調査・検証は、必ずご自身の管理下のコンピュータシステムおよびローカルエリアネットワークで行ってください。この記事を参考にした行為により問題が生じても、筆者およびThinkIT編集局は一切責任を負いません。 Webアプリケーションのセッションとは、複数のWebページにまたがる会話処理のことである。たとえば「商品を選ぶ」「配達先を指定する」「カードで決済する」といった会話処理の流れがその例である。これらのページ間では適切に情報が引き継がれてゆくが、それは一連のHTTP