2006年春、神戸新聞社に入社し、配属された阪神総局(西宮市)で、私(記者)は3人目の「あきら」だった。「章」「憲」の先輩2人に、新人の「晶」。当時総勢12人に占める「あきら」の割合の高さと、漢字の多彩さを実感した記憶がある。記者生活も節目の10年目。初心に帰るつもりで、「あきら」の謎に迫った。(小川 晶) 漢字1字の「あきら」はいくつあるのか。 人名録や新聞などから実在の名前を集めた独自のデータベースを持つ出版・情報サービス会社「日外アソシエーツ」の人名漢字辞典「名前10万よみかた辞典」(02年)で調べた。収録数は国内最大級だ。 「あ」から順に、漢字1字の名前を抜き出すと、異体字などを含め100字以上の表記がある名前が5個あった。 「ただし」(108字)「すすむ」(112字)「ひろし」(129字)「たかし」(174字)を抑え、堂々トップとなったのはやはり「あきら」(203字)。唯一の20
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