同業者が棚に陳列した商品のおはぎをそっと握り潰したとして、福岡県警田川署は9日、田川市の和菓子製造販売業の男(61)を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。「手に取って見ただけ」と否認しているという。 同署の発表などによると、男は同日午前8時15分ごろ、大任町今任原の「道の駅おおとう桜街道」で、川崎町の和菓子製造販売業の女性(73)が納めたおはぎ2パック(計660円相当)を握り潰した疑いがある。男もこの道の駅におはぎを納入していたという。 被害者の女性が8日、「1年半ほど前から商品を潰される被害が続いている」と同署に相談。署員が9日朝から張り込んでいた。男がパックを手に取って置いた後、署員が確認すると潰れていたという。当時は開店前で客はおらず、店内にいたのは納品業者だけだった。