Windows 95がリリースされた10年前、業界の関心はセキュリティにはなかった。重要なのはPC業界全体の成長だった。 Microsoftは10年前、セキュリティが欠如した将来が到来するのを予見できたかもしれない。しかしそうだとしても、方針を変えることはなかったかだろう。 今からちょうど10年前の1995年8月24日、米国の軍事力と16ビットOSが支配していた世界に、MicrosoftはWindows 95を投入した。 このOSは本当に世界を変えた。そしてその過程において、われわれはセキュリティが欠如したコンピューティングの世界に入ることを運命づけられたのだ。もはやこの世界から逃れるのは不可能なように見える。 Microsoftは当時、セキュリティに関してはほんの形だけの関心しか示さなかった。公平を期すために言えば、デスクトップ分野で有力な競合企業(当時はAppleとIBM)も、セキュリ
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