UIEngineの説明をする際に、「通常のウェブ・アプリケーションと異なり、非同期通信を使ってクライアント側でデータ・バインディングをするので、ストレスの少ないユーザー・エクスペリエンスを提供できます」と言ってきた私だが、「データ・バインディングとは何か」を知らない人が意外に多いことに気がついたので、ここで解説しておく。 得意の食べ物にたとえれば、データ・バインディングは「調理」に相当する。定食屋のように全ての食材(データ)をキッチンで調理をしてしまってから一度に持ってくるのが「サーバー・サイドでのデータ・バインディング」で、紅花レストランのように食材をテーブルまで持って来て目の前で調理してくれるのが「クライアント・サイドでのデータ・バインディング」である。 食材を一度にはテーブルに運ばず、客が一つ目の料理を食べている間に二つ目の料理の食材を運んで料理をしておき、一つ目の料理を食べ終わった