拳銃使いの娘 (ハヤカワ・ミステリ1939) 作者: ジョーダン・ハーパー,鈴木恵出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/01/10メディア: 新書この商品を含むブログを見る『メンタリスト』の脚本家として知られるジョーダン・ハーパーの第一長篇がこの『拳銃使いの娘』である。しかもいきなりアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞をとっている。僕は単純に(そうした前情報は知らずに)単純に表紙と書名がカッコいいなぐらいの理由で読み始めたのだけれども、これは確かにおもしろかった。分厚くなりがちな昨今の傾向に逆らい、280ページぐらいで短くまとまっているのもいい。 ざっとあらすじ 元ギャングで服役中だった父親・ネイトがとあることをキッカケとして巨大な白人ギャング団の男を殺してしまい、そのギャング団に関連する全人員からネイトの家族全員の命が狙われることに。ネイトはその事件の直後に出所するが、自分だけ