引き算思考:「減らす」「削る」「やめる」がブレイクスルーを起こす 作者:ライディ・クロッツ白揚社Amazon世の中、何かを「足していく」行為が基本的には評価対象となる。会社の売上は? もちろん足していったほうがいい。規則・ルールは? 足していけばみんなが明確でわかりやすくなるから足したほうがいい。アプリやシステムの機能は? 当然足したほうがいい。多機能になってなんでもできるようになればみんなが満足する。 本なんてどんだけ積んだっていい。積めるだけ積もう、とは読書家、愛書家がよくいうことである。しかし──、「引く」ことによって利益が生まれることもまた否定できないだろう。持っている本が少なければ、自分が一番重要だと思う本にすぐにアクセスできる。規則は重要だが多すぎると本質的に守るべき規則が何なのか、優先順位がわかりづらくなる。経験をプラスしていくことも重要だが、時として経験こそが人の判断を誤ら