私が小学校の頃だろうか。 父は毎日、晩酌をしていた。最初は瓶ビール、じょじょに強いお酒に切り替える。 そしてある日、何を思ったか「白いほかほかのゴハンに、日本酒をかけて食べる」ということを、はじめた。 「さーけちゃーづけー」 彼はそう言って笑いながら、お茶わんに、日本酒を「じゃばー」っとかけていた。 ぶわーっと広がる、アルコールの匂い。 家族全員、「うわ、それは幾ら何でも、絶対ナシでしょう!」という目でソレを見た。でも、指摘すると「なーにーをー!」とキレられるのが分かっていたので、何も言わなかった。 父は「家族がヒいてる」のも含め、面白がっていたのかもしれない、かなり頻繁に「ソレ」をやっていた。 まあ、そんな食生活がたたったのか、平均寿命よりずっと早めに、他界してしまったのだけれど…。 時は流れ、私も大人になり、遺伝してしまったのか「酒飲み」になった。 20代のころは、12時間居酒屋で連続