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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (4)

  • 「イギリスに行き、帰りに上海に寄りました」 - 感染症診療の原則

    とある診察室。 今日はどうされましたか? 「熱が38度あってかぜっぽいです。海外からもどったばかりなので、保健所に聞いたらこちを受診しなさいといわれました」 お年と職業は?今回は海外はどちらに行かれたんで 「27歳、外資系サラリーマンです。出張でまず社のあるロンドンに行き、そのあと上海でアジア地域の会議に出てもどってきました。 エミレーツ航空の機内で、となりにいたアラブ系の人がずっと咳をしていて、マスクをしなくていやだなあと思っていました。最近いろいろ流行っているところにいっちゃったし。だいじょうぶですかねえ。」 どれくらい滞在されましたか? 「ロンドンには6日、上海には4日滞在しました。3日前にもどりました」 他に気になる症状はありましたか? ノドがいたいとか。 「昨日から蕁麻疹がでてます。上海でたべたものがわるかったですかね」 手足にぼつぼつ・・・。胸のおとはきれいですねえ。でででで

    「イギリスに行き、帰りに上海に寄りました」 - 感染症診療の原則
  • 異常を期待しているように見える人たち - 感染症診療の原則

    「確証バイアス」は、自分の都合の良い事実しか見ない信じないという認知のゆがみのひとつで、日常生活の中で誰もがもっていることです。 なので、何か決定をしなくてはいけないとか、それが生命や将来に影響を与えることだったり、他人に意見するようなときには、このバイアスの影響を受けた思考プロセスをしてないかなーとふりかえったり、苦言も惜しまずしてくれる友人などに、あえて別の見方を提示してもらって「ふむふむ、そういう見方もたしかにあるよね」的な時間をもったほうがいいわけです。 ある価値観やストーリーにはまったひとたちの言動は、冷静な第三者から見ると、「あら!」「あらー!」「どっひゃあ」的なものになっていることがあります。当の人はストーリーのまっただ中にあるので、「おかしいよ」「違う情報は無視するの?」という周囲の苦言に耳を貸せません 耳を貸さない、が一般的な表現ではありますが、貸せない、貸すことができ

    異常を期待しているように見える人たち - 感染症診療の原則
  • 日本のこどもはならないんですよ - 感染症診療の原則

    ワクチン専門家のあつまる会議@シアトルで、「昔、ワクチンのことで日にいったことがある」という方に会いました。 各国はWHOから定期的に予防接種制度のアセスメント(コンピテンシー評価)を受けることになっています。 WHOの調査はアンケート調査かとおもっていたのですが、査察官がちゃんと各国を訪問しているのだそうです。 特に問題なくクリアしたのだそうですが(基準や項目はよく知りません)、先進国にあるはずのワクチンがない、ルチンでないことは驚きだったそうです。 「麻疹は・・」 2回接種になりました。 「グレイト」(ったりめーだろ、でしょうね・・・) 「いまもHibはないのかい?」 いえ、最近認可されました。 「そりゃよかった。ルチンなのかな?」 いいえ 「(ため息)」 当時、日にはなかったそうですが、その理由が「日の子どもはHibで髄膜炎にあまりならない」という説明だったそうです。(むか!)

    日本のこどもはならないんですよ - 感染症診療の原則
  • 学習できないならばせめて邪魔をしないで欲しい!! - 感染症診療の原則

    今朝の日の国営放送。(普段まず見ないのですが、今は仕方なくDisasterの趨勢判断のひとつの指標として見ている。それでもCRP程度の意義) その国営放送曰く・・ 「避難者で病院から搬送されてきた高齢者21人が死亡。診療に問題が無かったか調査を考慮している・・」 さすがに編集長、切れかかりました。 劣悪な環境で働く医療従事者に「診療に問題がなかったか調査する」という恐怖を与えて何を改善しようというのか。恐らくレントゲンも無い、超音波も無い、点滴も無いといった、大量・多量の不確実性と隣り合わせの過酷な環境で働いている同僚の苦労・苦悩を思うとほとんど言葉を失う。当に彼らの過失を問うというのだろうか? もとより平時に、ご高齢の方がどのような率で息を引き取られていたのか。それを知らなければ避難所での死亡が多すぎるのか、平時と変わらないのか分からない。ご高齢の方の多くは広い意味で人生最後のSta

    学習できないならばせめて邪魔をしないで欲しい!! - 感染症診療の原則
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