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  • 『検証・若者の変貌』浅野智彦(編)(勁草書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 「90年代における日の若者の変容を振り返る」 書は、1990年代を中心とする若者文化における変容について、実証的な質問紙調査の結果に基づいて論じたものである。 第1章で編者の浅野智彦も記しているように、1990年代は「失われた10年」とも呼ばれていた。主としてそれは、バブル期に至る1980年代までと比べて、著しい経済的な停滞が見られたことによるものであった。 また別な言い方をすれば、それは、多くの先進社会が辿る成熟社会化の波が訪れつつあったということでもあったのだろう。近代化が急速に進められた時期(前期近代)を過ぎ、この社会の発展という点で言えば、もはやそれほど大きくは変わらない、どちらかといえば安定した時期(後期近代)が訪れつつあったということだろう。 こうした点は、2010年代を迎えた今日においてなお、その思いを強くするところだ。しかしその一方で、後期

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  • 『物の体系』 ボードリヤール (法政大学出版局)/『消費社会の神話と構造』 (紀伊国屋書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →『物の体系』を購入 →『消費社会の神話と構造』を購入 ボードリヤールの第一作と第二作で、どちらも消費社会を解明した基図書としてロングセラーをつづけている。大昔に読んだことがあるが、付箋を貼りながら読みかえしてみた。 以前は緻密に書かれただと思ったが、今回は心余りて言葉足らずというか、若さにまかせて一気に書いたけっこう荒っぽいという印象を受けた。若いボードリヤールには消費社会のビジョンがはっきり見えていたが、1960年代のフランスは消費社会がまだ成熟しておらず、どう表現したらいいのかもどかしがっていたのかもしれない。 塚原史氏は『ボードリヤールという生きかた』で『物の体系』の最初の章「A 機能体系または客観的言説」はバルトの『モードの体系』をなぞっていると指摘しておられる。 衣服を対象とした『モードの体系』に対して『物の体系』のA章は家具やインテリアを対象としており、意識しているのは

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