2012年09月06日00:03 カテゴリエネルギー 放射能をめぐる認知的不協和 首相は田中俊一氏を原子力規制委員長に指名し、19日にも委員会を発足させる人事を決めた。これは委員会の設置法で発足期限が26日となっているため必要な措置だが、野党は「原子力村の中心人物だ」などと批判している。田中氏のような原子力の研究者まで排除したら、原子力と無関係な素人が委員長をやるしかない。そのほうが危険だ。 原発事故のあと反原発感情が盛り上がるのはよくあることだが、日本の特徴は「原子力村」とか「御用学者」を悪党にして勧善懲悪のストーリーに仕立てることだ。事故を起こした電力会社だけではなく、放射線の影響を説明するエートスプロジェクトの人々まで「国際原子力マフィアで人体実験をしている」と攻撃される。反原発派の脳内では正義:原発ゼロ・再稼働反対・東電解体・電力自由化・発送電分離 悪・原発容認・再稼働賛成・東電擁