今季、二軍に落ちるまでは9試合に登板して防御率3.12の2勝1敗だった山本昌。4月に2勝した後、5月は勝ち星に恵まれていなかった。6月に入って、二軍での投球は好調のようで、「復帰は交流戦後になるかなと思う。いつ呼ばれてもいいように準備しています」と語っている。 プロ野球選手に人格を問うべきか、問わざるべきか――。 この春、アリゾナでダルビッシュ有の取材をしていたときのことだ。3人の記者で食事をしている最中に、記者陣に対するダルビッシュの無愛想さが槍玉に挙がり、自然とそんな話題になった。 すると1人の年輩の記者がこう言った。 「でも、選手の性格をどうこう言うのはナンセンスだと思う」 まったく同感だった。 我々がプロ野球に求めているものは、「普通ではないこと」のはずだ。普通ではないプレー、普通ではない考え。そこに人格うんぬんという尺度を持ち出すのは、まったく意味がない。重さを測るのに、定規を使
![破格の“人間力”で投げ続ける山本昌。彼が必要とされる日は、きっと来る。(中村計)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dbc0bbfbb253653672eeb1c6e5b4b2a16e64fa17/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2Fd%2F-%2Fimg_1d722593c1eab18a0429312d2bd9b21c335134.jpg)