―「フミ斎藤のプロレス講座」第1回 ― みなさん、こんにちは。本日より連載コラムがはじまりました。いきなり試合開始のゴングです。選手紹介、ではなくて自己紹介をさせていただきます。プロレス・ライターの斎藤文彦――フミ・サイトーFumi Saitoとも呼ばれています――と申します。 この仕事をはじめて33年になります。1983年(昭和58年)の創刊以来、契約記者としてお世話になってきた『週刊プロレス』を“退団”し、より大きな、広いリングに活動の場を求めることになりました。もともとサラリーマンではなくてフリーランサーではありましたが、20代前半から“所属選手”のような形でホームリングとしてきた編集部に別れを告げ、文字どおり、自由の身になったわけです。 プロレス・ライターの仕事とは、プロレスの試合やプロレスラーを取材し、プロレスに関する記事、コラム、エッセーなどを書くことです。そもそも、プロレス・