学校現場では近年、名字に「さん」をつけて呼ぶよう指導され、「あだ名」は消えつつある=昨年3月、大阪市(寺口純平撮影、写真は本文と関係ありません) 子供が親しみを込めて友人を呼ぶ際に使う「あだ名」が近年、学校現場から消えつつある。人気漫画「ドラえもん」に登場するジャイアンなどがよく知られるが、小学校では名字に「さん」をつけて呼ぶのが望ましいとする指導が定着。平成25年に施行された「いじめ防止対策推進法」がこうした流れを加速させたとの見方もあるが、いじめは減っていないのが現状だ。(加納裕子) 【グラフで見る】「あだ名」禁止に賛否 それぞれの理由 「先生の前では、男の子も女の子も『さん』付け。子供同士では下の名前で呼び合っています」。大阪府八尾市で小学3年と1年の姉妹を育てる女性(48)はそう話す。親しみやすいあだ名がないのは寂しい気もするが、自身の子供が嫌なあだ名で呼ばれるリスクを考えると「仕