ドワンゴが系列会社のニワンゴとともに、企画・開発・運営する動画コミュニティサイト「ニコニコ動画」。登録会員数は約2000万人。いまや、日本のインターネット総トラフィックの1割を占めるといわれる。それを支えているエンジニアの実像に迫った。 いまや「日本でも屈指の動画視聴サイト」と言われるまでに成長し続ける「ニコニコ動画」だが、2006年12月に「(仮)版」がリリースされたときは、小さな実験サービスにすぎなかった。企画したのはドワンゴの創業者、現・代表取締役会長の川上量生氏。その前年にドワンゴは携帯向けのストリーミング放送サービス「パケットラジオ(パケラジ)」を開始しており、インターネット上の新しいメディアの形を探っていた。 「パケラジの後は、PCで動画を見ながらネット・ライブのようなものができたらいいね」という川上氏の提案に、さくっとわずか3日間でプロトタイプを作ってしまったのが、戀塚昭彦氏