「がんばれ」という言葉は、最もよく使われる言葉の一つではあるが、おそらく最も役に立たない励ましの言葉の一つでもある。 苦しんでいる人や悩んでいる人に「がんばれ」といったところで、彼らが頑張れるわけもなく、頑張っていない人にはスルーされ、頑張っている人にも的はずれだ。 だが実際には「頑張れ」は多用されている。言う側にとっては楽で都合のいい言葉だからだ。 例えば「もっと頑張ってみなさい」と言われたとする。言われた側は「具体的にはどう頑張ればいいですか?」と言うだろう。 だが、大抵の場合「がんばれ」と言った方に答えはないのだ。「がんばれ」は、成果が足りていないぞ、と言いたいだけの人のための言葉だ。 事実、「がんばれ」は子供の役にはたっていない。 親「もっと頑張れ」→子の生活力向上せず 調査結果発表(朝日新聞) 小4~小6では「よく『もっと頑張りなさい』と言う」など、保護者が叱咤激励(しったげきれ