コーシャレンドラさん(左から3人目)が展開する野菜売りの屋台チェーン=パトナ、武石写すコーシャレンドラさん ※写真をクリックすると拡大します インド北部ビハール州の州都パトナの街は、日がとっぷり暮れたころから、夕食の食材を買いに出る主婦たちでにわかに活気づく。インド人の夕食の時間は、だいたい午後9時ごろ。露天の八百屋にとって、それまでの2〜3時間がかき入れ時だ。 客で混雑するほかの屋台をよそに、一軒だけ客がほとんど並ばない店がある。客が少ないわけではない。開店から40分ほどで、30箱はあった野菜の7割方を売り切った。 この店は野菜販売会社「クニズ・グリーン」が市内に展開する50軒の屋台の一つ。創業者社長のコーシャレンドラさん(30)は「一般の八百屋はどこも量り売りで、客をさばくのに時間がかかる。粗悪品を紛れ込ませ、もめ事が多い。いちいち値段交渉するのも面倒だ」と分析する。 だか