あなたは「椅子」にどのくらい興味がありますか? 椅子を使わないことは一日たりともないだろうけれど、それそのものに興味が向けられることはあまりないですよね。しかし、世界のデザイン見本市などでもっともスペースを割かれているのは、実は多くの場合「椅子」です。 椅子は機能がシンプルで原始的なプロダクトだからこそ、デザイナーの考え方やセンスが如実に表れます。また、サイズ感が人と同じくらいなので、そこに置かれたときの存在感もプロダクトとして「ちょうどよい」のでしょう。なぜなら、建物は人が使うためのハコだから。椅子をデザインすることは、人の分身をつくるようなものなのです。 そんな「椅子」に魅了されて、人生をかけて世界中から椅子を集めている方がいます。 インテリアデザイナーの永井敬二さん(68)です。 「椅子コレクター」のオフィスにお邪魔してきた 1年の3分の1はヨーロッパを中心とした海外に出かけていると
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