インターネットで生命保険を販売するネット生保市場。既存の生保に比べて安価な保険料を武器に、未契約者層を取り込み販売を伸ばしてきたが、参入企業も増え、競争も激化し始めている。既存の国内大手生保からのマークも厳しくなりつつあるなか、業績値でも成長の踊り場を迎えている。 2008年にネットでの保険商品の販売が開始されて、ネクスティア生命保険(アクサダイレクト生命保険)、ライフネット生命保険が参入。若い保険未加入世代を中心に加入を増やしてきた。新規契約で両社が業界全体に占める割合は08年度に0.09%だったが、11年度には0.48%に増加。11年以降、参入企業が新たに5社増えたこともあり、12年度は生保市場全体に占めるネット生保全体のシェアは、1%程度になった。 各社が原動力としているのが、低価格に加えて、煩雑さの解消やわかりやすさの追求だ。ライフネット生命保険はスマートフォンで申し込みが完了でき