物事の規則性やパターンを見抜く能力は「統計的学習」と呼ばれます。 例えば脳トレで、簡単な数式の羅列があり、その最後の数式の空白部分に当てはまる数字を答えるクイズがありますよね。 あれは数式の羅列からパターンを見つけ出すために統計的学習を使っています。 「そのクイズ、めっちゃ得意!」という方もたくさんいるでしょうが、しかし逆にそうした人は複雑な計画を立てたり、柔軟な意思決定をするのに苦労しているかもしれません。 フランス国立衛生医学研究所(INSERM)は最近、脳機能における「統計的学習」と「実行機能」の間に負の関係が働いていることを発見しました。 統計的学習が得意な人は実行機能が低く、反対に実行機能に優れている人は統計的学習が苦手なようです。 研究の詳細は2024年4月12日付で学術誌『npj Science of Learning』に掲載されています。
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