上の写真をご覧ください。割れた卵の殻から、みるみるうちに黄身と白身が流れ落ちてゆくのがわかります。ぷるぷるとした触感まで伝わってきそうで実においしそうな卵なのですが、実はこれ、本物ではなく絵なのです! ただ絵がうまいというだけであれば、この絵はさして珍しいものではないかもしれません。しかし、この絵が普通とちょっぴり違うのは、「卵にひびが入ってから割れるまでの全てを続けて描いた」という点にあり、その様子をとらえた映像『Yolk』を、動画サイトyoutubeで観ることができます。 絵を描いたのは、アメリカ・リッチモンド在住のアーティストDuane Keiser 氏。赤みを帯びた卵に、ほんの少しひずみのようなものができたかと思うと、そこからひびがどんどん広がっていく。その後ひびは、少しずつ少しずつ卵全体を覆いつくし、やがて完全に割れてしまう。 割れたものでも、そうでないものでも、卵の絵を描く画家