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中谷 圭子と醤油に関するi92studyのブックマーク (2)

  • 加熱調理における醤油の食品のテクスチャーに及ぼす影響 (第2報)

    前報につづいて醤油が加熱調理品をかたくする原因を追求するため, 大豆を用いて, 醤油中に含まれる化学成分の影響を調べた.その結果を要約すると, 1) 醤油に含まれる有機酸16種はいずれも, 加熱処理大豆をかたくし, その程度は酸の種類によってことなる.また, アミノ酸の中では酸性アミノ酸のグルタミン酸とアスパラギン酸が大豆をかたくした.一価のイオン塩と塩化カリウムは水処理のものよりやわらかく, カルシウム, マグネシウム, 三価の鉄の各塩化物溶液は逆の結果となった. 2) 上記のアミノ酸および有機酸0.1モル濃度を含む5g/dl塩濃度の醤油水で大豆を加熱処理すると, 同醤油水のみで処理した大豆のかたさの約1.5~2倍のかたさを示した.また, 塩濃度5g/dlの醤油液あるいは同塩濃度の緩衝液をベースにして, 乳酸, コハク酸および酢酸を溶かした各溶液で加熱処理した大豆は, 前三者

  • 加熱調理における醤油の食品のテクスチャーに及ぼす影響 (第1報)

    醤油が加熱調理品をかたくする現象を官能検査と物理的測定 (カードメーター) によって確かめ, その原因を追求した.その結果はつぎのように要約される. 1) 醤油水と塩水とで加熱処理した大豆, 大根およびじゃがいもはいずれも塩濃度18g/dlまでの範囲で醤油水処理の方が, 塩水処理のものよりかたくなった. 2) 醤油中の主成分 (塩, アミノ酸および有機酸) の組合わせによって調製した溶液で大豆を加熱処理すると, そのかたさは (アミノ酸+有機酸) 液>有機酸液>アミノ酸液> (塩+アミノ酸+有機酸) 液>水> (塩+有機酸) 液>醤油水> (塩+アミノ酸) 液>塩水であった。これにより, 加熱調理の際塩はやわらかくする性質を, また有機酸およびアミノ酸はかたくする性質があり, 有機酸はアミノ酸より大きな影響を与えると考えられる.

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