泥の銃弾(上) (新潮文庫) 作者: 吉上亮出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/03/28メディア: 文庫この商品を含むブログを見るこの『泥の銃弾』は『PSYCHO-PASS』関連のスピンオフノベライズや劇場版脚本で縦横無尽の活躍をする吉上亮の久しぶりのオリジナル長篇となる(2016年に出た『磁極告解録 殺戮の帝都』以来だから約3年ぶり?)。これまでの作品傾向的にはSF・ファンタジィが多かったわけだけれども、今作は舞台を2020年の至近未来におき、2019年に発生した都知事狙撃事件の真相を追ううちに、より大きな日本の暗部が明らかになっていく──というド真ん中のクライム・サスペンスである。 ざっくりとしたあらすじ 都知事狙撃事件の犯人はクルド人難民と発表され、国策として難民を大量に受け入れるようになっていた日本では〝わかりやすいストーリー〟として誰もが納得し、決着がついていた。だが
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