砂糖の相場が過去30年の高値をつけています。 一般に農産物の市況は需要の増減より供給サイドが価格決定に大きな影響をもたらします。その理由は世界の人々の食生活は景気の善し悪しに余り左右されない一方で作柄は天候の影響を大きく受けるからです。 砂糖に関して首をかしげてしまうのは現在の高値が収穫の不調によるものではない点です。 確かに例年よりオーストラリアでの降雨が多すぎそれが出荷に影響しているなどという要因は指摘されています。しかし全体からみればそれは重要ではありません。 むしろこと砂糖の場合、世界の消費がどんどん伸びているという事が構造的な問題になっていると思います。 下のグラフは世界の砂糖がどこで生産され、またどこで消費されているかを表しています。 緑色は地域別の余剰ないし不足を示しています。 これを見ると余剰があるのはブラジル、オセアニア(オーストラリアなど)、中米のみで、それ以外の地域は
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