8月19日、ウクライナ「核燃料」社とロシア「ロスアトム」社は、国際ウラン濃縮センター(アンガルスク市)の株式10%をウクライナ側に売却することで合意した。 この両国営原子力企業間の合意は、ウクライナの同センターへの参加と引き換えに実現したものである。 ウクライナ政府はかねて同センターへの参加を表明しており、先の核安全保障サミット(2010年4月)で放棄を表明したウクライナの高濃縮ウランの一部もここへ向かうものと予想されている。 一般的に、エネルギーを巡るウクライナ・ロシア関係というと、天然ガス・原油に注目が集まるが、原子力も同様に対ロ依存度が高い。 ウクライナの1次エネルギー供給源の構成比、「2030年までのウクライナ・エネルギー戦略」(2006年採択)を考慮するなら、原子力が対ロ関係において天然ガスと同じく重要となることは間違いない。 ウクライナはチェルノブイリ原発事故(1986年)の被