脳深部刺激療法(のうしんぶしげきりょうほう、英: Deep brain stimulation; DBS)とは、何らかの病変により、脳の一部が機能不全を起こしている患者の脳に適切な電気的または磁気的刺激を継続的に送りこむことによって、症状の改善を図る治療法である。1995年頃にフランスのリモザンによって考案され、パーキンソン病・ジストニア・てんかん・トゥレット障害等の不随意運動や、重症のうつ病、強迫性障害、遷延性意識障害といった、脳の病変に起因するさまざまな疾患について、薬物療法での改善が見られなかった例を対象に治験が続けられている[1]。日本ではパーキンソン病や振戦の治療に関して2000年より保険適応が認められている。 パーキンソン病患者の頭部に電極を挿入する手術を行っている所。 刺激電極(Lead):脳深部の機能異常を生じている神経核や線維に対し、信号を送り込むことにより神経回路の働き