ロンドン(CNNMoney) イタリアの国際的な観光地ベネチアの市議会は11日までに、路上の観光客らに持ち帰り用としてケバブやピザの一切れ分などを販売する料理店の新規開店を禁止する条例を可決した。 観光産業の成長がもたらした悪影響への対抗策としている。同市の観光行政当局責任者は「我々独自の食文化の維持と誇示のためファストフードと戦っている」と強調した。 市中心部における値段が安い持ち帰り料理店の侵食はベネチアの美しさと文化的遺産を損ねるとの強い懸念が市当局者にあるとしている。市議会は声明で「いわゆるテイクアウト料理の販売や消費拡大は食品の質低下につながり、住民だけでなく訪問客に悪しき印象を与えた」と主張した。 今回承認された条例では座席を備えない料理店の開店は禁じられる。ただ、米ファストフード大手マクドナルドなどが座席付きの店舗を新規に開いた場合は対象外となる。 ベネチアで過去25年、伝統
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