例えば「自分の背丈の何倍もある、真っ白で、切なげな犬のオブジェ」。例えば「真っ暗で、しばらく居ると、何かがうっすら見えてくる部屋」。 言葉にするとまったく意味がわかりませんが、未知の衝撃に触れることのできる現代アート。地方にも独創的でおもしろい美術館がたくさんあります。今回は『一度は行っておきたい!』現代アートがおもしろい美術館を紹介します。 2016年3月に長期休館から復帰! 三内丸山遺跡の隣、あおもり犬がいる美術館 ▲夕闇のなか幻想的な明かりが灯る 青森県立美術館(青森県青森市) 新青森駅から車で10分の所にあります。すぐ隣に三内丸山遺跡があり、建築もそこから着想を得ています。発掘現場のトレンチ(溝・壕)を、凸凹の白い建築物で覆ったような設計で、まるで遺跡と一体になった美術館です。有名なのは高さ8メートルを超える、奈良美智さんの『あおもり犬』。さらに棟方志功や寺山修司といった県内出身者