「鳥小屋本店」の「博多もつ鍋」はコクがあるしょうゆベースの本場の味で、内蔵が特に不安視されている狂牛病騒動も何のその、店は連日、満員の客でにぎわっている。幻の焼酎「耶馬美人」も置いてある。本店近くの東山店もオープンしてダブルで楽しめる。 博多でも、なかなか味わえない絶品のもつ鍋が東京・中目黒にある。 「能書きはいらない。お客が1番シビアな目で見てくれるんです」とマスターの綾野恒美さん(52)。もつは品川の食肉市場で、その日に加工されたものしか使用しない。やわらかなのに弾力がある歯ごたえは、新鮮だからこその食感だ。 この店のメニューにもつ鍋が加わったのは12年も前のことだった。当時、在籍していた博多出身のスタッフが「1年中食べられる鍋がある」と、披露した。「ホルモンなんて…」と、はじめは乗り気ではなかった四国・高松出身の綾野さんも、1度で気に入ったという。存在は口コミでまたたく間に広がり、同