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  • 「サンライズ計画」で国民負担は発生するのか - 月明飛錫

    雑記 | 03:22 | TBSの報道によると、今月26日からフランスで開かれるG8サミットで菅首相は、2020年を目途に太陽光の発電コストを3分の1に引き下げ、設置可能な全ての屋根の5割にパネルを設置。2030年を目途にすべての屋根への設置を目指す「サンライズ計画」を発表するとのことだ。 2020年といえば、9年後。これだけの短期間で設置可能な全ての屋根の5割にパネルを設置とは、なんと野心的な計画だろう!いったい、どれだけの家に太陽パネルを設置して、どのくらいの費用が発生するのか、ざっくりと計算してみよう。 平成20年住宅・土地統計調査によると、平成20年10月1日現在における我が国の総住宅数は5759万戸、住宅のむね総数は3303万むねで、その内訳は一戸建3013万むね、長屋建は59万むね、共同住宅は214万むね。参考:http://www.stat.go.jp/data/jyutak

  • 市民運動家首相の限界 - 月明飛錫

    雑記 | 03:02 | 1.政治の機能不全震災対応や先の統一地方選挙の敗北を受けて、菅首相への批判や退陣を求める動きが加速している。3月11日におこった東日大震災から50日が経過したが、これは天災ではなく人災であるという言い方を超え、「菅災」との声まであがっている。参考:時事ドットコム:「菅災だ」「官邸去れ」=野党が辛辣批判 政治が機能不全に陥っていることは、今回の大規模な被害に、平時の法体系では対応しきれないにもかかわらず、一ヵ月半経っても震災関連の立法が行われていなかったことからも明らかだ。1つ例をあげよう。1000年に1度ともいわれる大津波はあらゆるものを押し流し、船が陸に打ち上げられ、民家に自動車が乗り上げた。現行の法律では、修理すれば使用可能な自動車や船舶を、持ち主の許可なくして撤去したり壊したりすることはできない。しかし、死者・行方不明者が2万人を超え、10万人以上が避難生

  • 残ったのは「長寿神話」 - 月明飛錫

    雑記 | 03:36 | 先日、90年代の金融危機と今の原発事故についての比較のエントリーを書いたときに、90年代からの20年で、多くの「日の神話」が崩壊したことを改めて感じた。 代表は、銀行不倒神話。といっても、20代の方にはピンと来ないかもしれないけれど、昔は都市銀行が倒産するなどということは、ありえないことのたとえのように使われていた。例えば、80年代に絶大な人気を誇っていたアーティストの松任谷由実(ユーミン)さんは、ラジオ番組で、 「私のアルバムが売れなくなるって事は、都市銀行が潰れる時代になるってこと」 と豪語した。これは、都市銀行が潰れる時代に入ると自分のアルバムが売れなくなるということを予言したというより、そんなことはありえない、という自信のあらわれの発言だったはずだ。正確には都市銀行は倒産はせずに、吸収合併されていったのだが、実質的には倒産したも同然だった。 バブルの崩壊

  • カキじいさんの「森は海の恋人運動」復活に向けて - 月明飛錫

    雑記 | 03:52 | 私が拝読しているブログの1つである「リアスの海辺から 〜カキじいさんのつぶやき〜」の著者は、宮城県気仙沼市で牡蠣養殖業を営む畠山重篤さん。長年何かを追及してきた人には独自の視点があって、その言葉は普段見ているものを再発見させてくれることが多いのだが、この畠山さんの文章にも、牡蛎を通じて自然の営みを見つめてきた人ならではの味わいがあり、畠山さんはエッセイストとしても活躍されている。牡蠣礼讃 (文春新書)作者: 畠山重篤出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/11メディア: 新書クリック: 39回この商品を含むブログ (31件) を見る「カキじいさん」こと畠山重篤さんは、宮城県の舞根湾で牡蠣やホタテの養殖業を営みながら、「森は海の恋人」と名づけた植林運動と環境教育を続けてきた。 海を豊かにして良いカキを生産するには、その海に流れ込む川を豊かにしなければならず、

  • 生け花「希望」 - 月明飛錫

    生花,Ikebana | 03:01 | 東日大震災から1ケ月。相変わらず、大きな余震が続く。今日もM7クラスの余震があった。まだ警戒する必要があるのだろう。 正直言って、震災から時間が経つほど、日の将来に関して悲観的になっている。以前も書いた製造業の空洞化、政治のリーダーシップの不在だけでなく、これまでの様々な課題が先送りされそうだ。震災をバネに何かが変わるというより、これまでの流れを加速させているように感じている。 以下は、三木清の『人生論ノート』より抜書き。「希望を持つことはやがて失望することである、だから失望の苦しみを味わいたくない者は初めから希望を持たないのがよい、といわれる。しかしながら、失われる希望というものは希望ではなく、却って期待という如きものである。個々の内容の希望は失われることが多いであろう。しかも決して失われることのないものが来の希望なのである。」 「我々は生

  • マスメディアと読者の相互作用 - 月明飛錫

    明治の新聞, 雑記 | 02:04 | 先週、福島第一原発の事故を扱った週刊誌『アエラ』3月28日号が、防護マスクの写真を表紙に掲載し「放射能がくる」とタイトルをつけたことに対して批判がおこり、アエラ側が謝罪した。この件で思い出したのが、今から約100年前、日露関係の緊張が高まるなかで、当時の人気新聞『万朝報』が世論におされて非戦派から開戦派に転向した事件だ。 1.『万朝報』とは黒岩涙香が創刊した『万朝報』は、低価格と、権力者を追及するスキャンダル・ジャーナリズムで反権力、庶民の味方のイメージを勝ち取り、低所得者層の人気を得ていた新聞。東京での新聞の販売部数1位だった時期もあった。一方で、若いころ政治青年であった黒岩は、理想主義的な(あるいは庶民的な)正義感の持ち主であったため、クリスチャンの社会改良思想に共鳴し、内村鑑三や幸徳秋水、堺利彦らが『万朝報』の論説を書いていた時期があった。なお

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