通信自由化のときのような正々堂々の闘いを挑め さらに根本的な問題は、太陽光発電所によって何が解決するのかということだ。孫氏が「自然エネルギー」に傾斜し始めたのは「脱原発」のためらしいが、太陽光発電所は原発を減らす役には立たない。「メガソーラー」は10基すべて完成したとしても20万kW、原発1基の1/5にしかならないからだ。太陽光発電に必要な土地は原発の40倍。原発1基分の100万kWを発電するには、東京の山手線の内側の1.5倍の面積が必要だ。しかも雨の日には使えないから、それをあてにして原発を減らすことはできない。 脱原発が目的なら、もっとも効果的なのは火力発電を増やすことだ。原子力の発電コストは、廃棄物処理や損害賠償を計算に入れると、火力とそれほど変わらないので、短期的には燃料費が増えるが、長期的には設備や再処理などのコストが節約できるので、発電コストはそれほど変わらないだろう。 火力発
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