麻疹(ましん=はしか)、おたふくかぜ、風疹(ふうしん)の新3種混合(MMR)ワクチンの接種と自閉症との関連性を指摘した1998年の論文は医師のでっちあげだったとの報告を、英国のジャーナリストが英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル電子版に5日発表した。 英国では論文の信憑(しんぴょう)性をめぐって論争が続き、掲載した英医学誌ランセットは昨年2月、論文が「無責任で不正直な方法でまとめられた」との評議会の裁定を受けて掲載を取り消している。 ジャーナリストのブライアン・ディアー氏は今回、論文の対象となった患者の親への聞き取りや診療記録の調査を実施。接種後に自閉症の症状が出たとされる12人のうち、5人は以前から症状があり、3人は自閉症ではなかったと結論付けた。(共同)