糖質制限ダイエットや長寿者が肉食を愛好しているなどの健康情報、はたまた熟成肉ブームもあって、巷では肉食が人気だ。今回は意外な「牛肉アレルギー」について説明しよう。 ウシ、ブタ、ヒツジなどの獣肉には「α-gal」というアレルゲン(糖鎖抗原)が含まれ、この抗原はヒトとサルを除く哺乳動物の血管内皮細胞に発現している。そして、牛肉や豚肉のアレルギーの症状は、肉を食べたあと3~6時間で「遅発性じんま疹」としてあらわれる。 2011年、米国で、牛肉アレルギーの発生地域が、マダニ(tick)によって媒介される「ロッキー山紅斑熱」と呼ばれる重症の「リケッチア感染症」の発生地域と一致することが報告された(「リケッチア」は節足動物によって媒介される小さな細菌の仲間)。 そして、ヒトを吸血する「キララマダニ」の唾液中にあるα-gal抗原が動物の体内に注入されることが証明された。 つまり、マダニに咬まれた人がα-
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