大阪府での病床の逼迫(ひっぱく)を受け、大阪民主医療機関連合会(大阪民医連)は14日、記者会見し、入院患者の感染判明後、転院先となる専用病床を持つ病院が見つかる前に死亡するケースがあったことを報告した。 大阪市内のコロナ患者用の病床を持たない医療機関の病院長が報告。この病院では11月25日に発熱で入院した80歳代の男性患者が、同26日、コロナの陽性と判明。男性には基礎疾患があり、病院側は、コロナ患者の受け入れ先を調整する府の「入院フォローアップセンター」へ転院先を探すよう依頼をしたが、見つからないまま、同30日に呼吸不全で死亡した。 病院長によると、院内の患者の感染が判明した場合、これまで1、2日間で専用の病床を持つ医療機関に転院できたが、「第3波」の現在は5~13日かかっているという。 病院長は「コロナを受け入れていない病院は感染症に不慣れ。転院していれば命が助かったとは言い切れないが、