三井住友銀行の源流のひとつとなる住友銀行は、日本最古の財閥と言われる住友財閥が明治時代に開設した銀行じゃ。 住友財閥は、江戸時代に、伊予国(現在の愛媛県)の新居浜にある別子銅山の開発で大きく成長し、1662年、泉屋両替店という両替店を大坂で開業する。 しかし、この泉屋両替店、1684年、為替を不達するというヘマをやらかし、一度お取り潰しの憂き目にあっておる。その後、再開するものの、明治時代に両替商の業務は終わる。 1895年、別子銅山と大阪の中継地となっていた尾道で開かれた住友家の家族会議「尾道会議」で銀行設立が決議され、住友銀行は発足したのじゃ。 三井住友銀行の元になった三井銀行は、三越百貨店の元になった越後屋三井呉服店がルーツじゃ。 年2回のツケ払いが主流だった江戸時代、店に陳列されておるものをその場でお金を払って買う「店前現金掛け値なし」の商法で大当たりした越後屋三井呉服店の三井家は