年末を間近に控えた昨年12月、新潟県長岡市などでは大雪に見舞われてスーパーの店頭に商品が届かない、といった事態が一部で発生した。テレビニュースなどで食料品の棚が空になっている映像が流されたので、ご記憶の方も多いと思う。 品切れの原因は明らかだ。大雪のため国道8号線で一時は約800台の車が立ち往生。また、約20キロメートル、40時間近くにわたって通行止めになった。動けなくなったり通行止めの影響を受けた車の中には営業用トラックもある。そのため店頭に商品が届かず食料品などが品切れになった。これは大雪の影響によるもので、天候の回復に伴って通常通りに商品供給ができるようになった。 だが、2024年4月以降は店頭の品切れが常態化する可能性が危惧されている。それがトラック運送業界における「2024年問題」だ。 トラックドライバーは全産業平均より約2割長く働いているが、年間の時間外労働の上限を960時間に