国内初の電気自動車(EV)タクシーが今夏にも誕生することが2日、明らかになった。 愛媛県の富士タクシー(松山市)が7月下旬に発売される三菱自動車のEV「アイ・ミーブ」を購入して8月にも営業を始める。京都、大阪、新潟の3府県でも導入検討が進んでいる。走行時に二酸化炭素を排出しないEVタクシーは観光地の環境アピールにも役立つとして国土交通省は普及拡大に期待を寄せている。 EVタクシー導入第1号になりそうな富士タクシーは約30台の保有車両の半数を段階的にEVに切り替えていく計画だ。EVの本体価格はアイ・ミーブで約460万円(税込み)。4分の1程度は国の補助対象となるが、それでも一般的なタクシー車両であるLPガス車に比べると割高だ。しかし、EVの燃費はLPガス車の7分の1以下にとどまるため、富士タクシーは5年程度で初期費用を回収できると判断した。加藤忠彦社長は「環境問題に関心が高い層に注目して