AndroidのHandlerクラスは別スレッドからUI部品操作を用いる際に、よく使われる。Androidの場合はUIスレッドからでないとUI部品を操作できないという制約がある。どのサイトを見てもUIスレッドへイベントを送るための仕組みとして語られている。 いやいや、それは事実だが、それだけでない。 Handlerクラスはスレッド間通信のための仕組みである。もっと正確に言うと、Handlerインスタンスを生成したスレッドへイベントを送るための仕組みなのである。当たり前だと思う人も多いかもしれないが、多くの人はこのことを理解できていない。 ソースレベルで説明してみる。よく書かれるソースは以下のような感じである。 Handler handler = new Handler(); // (1) handler.post(new Runnable() { @Override public void