他人にとっては些細なことでも、自分にとっては大切な経験というものが存在しているんだと思う。少なくとも、自分の場合はそうだ。 僕の場合だと、25歳の頃に何故か納豆が食べられるようになっていたことに気がついたことは、そういう体験の一つだ。元々、自分は小学生の頃は、給食に出された納豆というものを吐いてしまうくらいに、この納豆というやつが大の苦手だったのだけれども、ある時、ふと口にした納豆が案外美味しく、朝食で機会があれば食べるようにしている。 もう一つとして、実は30歳まで酒というやつがあんまり好きではなかったのだけれど(付き合いで飲める程度なので、下戸というわけではなかった)、最近になって嗜むようになった。 こういう風に、味覚が変わって、何かを食べられるようになったりするという経験は本当に不思議なものだ。そして、そういう経験のせいで、なぜか自分自身に対して「時間が経ったら案外できるようになって