成長企業・VB／【技ありマーケティング】（下）電通総研・消費の未来研究部長 四元正弘氏 - FujiSankei Business i.／Bloomberg GLOBAL FINANCE■こだわり消費には物語性 一生モノなどの高級品を品定めする客。不況下の良品志向も一つの特徴的な現象（ブルームバーグ） 世界同時不況の直撃を受けて、百貨店が強みとする婦人服や宝飾品など高額商品の消費が落ち込み、全国の百貨店売上高は大きく下落している。 ただ、大不況を背景にすべての高級ブランドが危機だと決め付けることはできない。石油危機直後の記事を読み返しても、販売を維持した高級ブランドがいくつも紹介されているし、都内の小売店を対象とした調査では７５％が「良質の物は少々高くても売れる」、６９％が「名の通ったメーカー品でないと売れにくい」と回答するなど、節約と逆行する消費意識も堅調だ。 ◆良品＆生ヤリトリ 種明かしをすると、節約意識が高いほど無駄な買い物を極力避けようとするため、結果的に「本物」「定番」「一生モノ」「ナンバーワン」などのうたい文句が一層きくようになる。大不況だから
